Linuxを監視するために、Operations ManagerのLinunx用エージェントをインストールしていきます。
話を簡単にするために、Linux側のFirewallを無効化します。
(有効化したままの状態で、どのポートを開けるのかについては、別途まとめる予定です)
Linunx用エージェントの導入には、DNSサーバーによる名前解決が必須ですので、Aレコードを追加します。
OMのLinuxエージェントをインストール開始します。
[管理]をクリックし、[管理]→[デバイスの管理]をクリック後、検出ウィザードを起動します。
[UNIX/Linuxコンピューター]を選択し、[次へ]ボタンを押します。
ウィザードの画面が変わったら[追加]ボタンを押します。
[検出条件]ダイアログが表示されたら、[行の追加]ボタンを押し、先ほど登録したDNS名(FQDN)を設定します。
もしくはIPアドレスを指定します(この場合は、PTRレコードもDNSサーバーに設定しておく必要があります)。
次に[資格情報の設定]ボタンを押します。
(ここでは話を簡単にするために)[ユーザー名とパスワード]を選択します。
通常の運用では避けるべきですが、ここでは話を簡単にするためにrootとそのパスワードを指定し、[このアカウントには特権アクセスがあります]をプルダウンメニューから選択します。
情報を設定し終わったら、[OK]ボタンを押します。
[保存]ボタンを押します。
IPアドレスを指定した場合は、下記のようになります。
[保存]ボタンを押した後、元のウィザードに画面が戻り[検索条件]に保存した情報を確認することができます。
[ターゲットリソースプール]を選択(この例では"All Management Servers Resource Pool")し、[検出]ボタンを押します。
IPアドレスを設定した場合は、下記のような画面になります。
IPアドレスから名前の逆引きが失敗すると下記の画面が表示されます。AレコードおよびPTRレコードがDNSサーバーに登録されていればこの問題は回避できます。
検出がうまくいくと下記の画面になります。
もしこの時点で検出がうまくいかない場合は、正しい管理パックがインポートされていないことになりますので、管理パックのインポートからやり直してみてください(CentOSやDebianの場合は、System Center 2012 R2 Operations ManagerでLinux監視 その1に書いた通り、”Universal Linux”というキーワードの付いたMP(管理パック)をインポート必須です)
管理するコンピューターにチェックを入れて、[管理]ボタンを押します。
OMのアクションアカウントをOMサーバーのローカルAdministratorsに追加しておかないと、この時点で下記のエラーが出ます。
ということで、OMサーバーのローカルAdministratorsにアクションアカウントを追加します。
sshzk2012r2\ommsactionアカウントがアクションアカウントです。
[管理]ボタンを押して処理が正常に終了すると、[監視]の[UNIX/Linuxコンピューター]に管理対象のコンピュータが表示されます。まだこの時点では"監視しない"になっています。
状態が"監視しない"から変わるまでしばらくかかるので、先にLinux側にOMのLinuxエージェントが入ったかを確認します。
下記の画面の通り、インストールされていることが確認できました。
しばらく待つと、無事に状態が"健全"に変わります。
以上で、LinuxのOMエージェント導入は完了となります。
OMでもUNIX/Linuxが監視できることをご確認できたと思います。またツボを押さえておけば、導入自体がそんなに難しくないことをご確認いただけたと思います。
次回は、OMエージェントの導入に関わる通信ポートを調べてみたいと思います。
2013年12月29日日曜日
2013年12月21日土曜日
System Center 2012 R2 Operations ManagerでLinux監視 その2
Run As Accountsこと実行アカウントと、プロファイルを説明します。
とは言え、ちゃんと手順があります。
How to Configure Run As Accounts and Profiles for UNIX and Linux Access http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh212926.aspx
ということで、[管理]→[実行構成]→[Unix/Linuxアカウント]をクリックし、[アクション]の[実行アカウントの作成]をクリックします。
接続にsshを使うので、"エージェントメンテナンスアカウント"を選択し、[次へ]ボタンを押します。
実行アカウントの名前を入力し、[次へ]ボタンを押します。
sshキーは使わずに、ユーザー名とパスワードを設定します。ここでは説明の都合でrootを使います。実際の運用ではsshキーが望ましいですね。
入力が終わったら、[次へ]ボタンを押します。
ここは[高いセキュリティ]を選択し、[作成]ボタンを押します。
実行アカウントが作成されました。
プロパティの一部を見るとこのようになっています。
続いて実行プロファイルを設定します。[管理]→[実行構成]→[プロファイル]を選択し、真ん中のペインで"UNIX/Linuxエージェント メンテナンス アカウント]を開きます。
[次へ]ボタンを押します。
[次へ]ボタンを押します。
先ほど作成したアカウントを指定します。
アカウントが実行プロファイルに追加できました。[保存]ボタンを押します。
ウィザードが完了したので[閉じる]ボタンを押します。
以上で、実行アカウントと実行プロファイルは設定完了です。
次回は、LinuxへSC 2012 R2 OMのエージェントをインストールします。実際の失敗例を踏まえながらポイントを説明する予定です。
とは言え、ちゃんと手順があります。
How to Configure Run As Accounts and Profiles for UNIX and Linux Access http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh212926.aspx
ということで、[管理]→[実行構成]→[Unix/Linuxアカウント]をクリックし、[アクション]の[実行アカウントの作成]をクリックします。
接続にsshを使うので、"エージェントメンテナンスアカウント"を選択し、[次へ]ボタンを押します。
実行アカウントの名前を入力し、[次へ]ボタンを押します。
sshキーは使わずに、ユーザー名とパスワードを設定します。ここでは説明の都合でrootを使います。実際の運用ではsshキーが望ましいですね。
入力が終わったら、[次へ]ボタンを押します。
ここは[高いセキュリティ]を選択し、[作成]ボタンを押します。
実行アカウントが作成されました。
プロパティの一部を見るとこのようになっています。
続いて実行プロファイルを設定します。[管理]→[実行構成]→[プロファイル]を選択し、真ん中のペインで"UNIX/Linuxエージェント メンテナンス アカウント]を開きます。
[次へ]ボタンを押します。
[次へ]ボタンを押します。
先ほど作成したアカウントを指定します。
アカウントが実行プロファイルに追加できました。[保存]ボタンを押します。
ウィザードが完了したので[閉じる]ボタンを押します。
以上で、実行アカウントと実行プロファイルは設定完了です。
次回は、LinuxへSC 2012 R2 OMのエージェントをインストールします。実際の失敗例を踏まえながらポイントを説明する予定です。
2013年12月18日水曜日
Windows Server 2012 Community Day 2013 年 12 月でお話させて頂きました
Windows Server 2012 Community Day 2013 年 12 月
MVP とコミュニティ スピーカーが語る「Windows Server 2012 R2 "仮想化 Deep Dive!"」
でLinux On Hyper-Vをお話させて頂きました。
[slideshare id=29284824&sc=no]
VMテンプレート化は、記事で見ていても実際のどうなっているのかをお見せしたかったのですが、力不足で間に合わず申し訳なかったです。
また、機材の相性により度々プレゼンテーションが止まってしまい、大変ご迷惑をお掛けしました。
ご清聴頂きました皆様には、深く御礼申し上げます。
前後しますが、セッションではお話できなかった、SC 2012 R2 OMによるLinux監視に至る手順も引き続きUpしていきますので、よろしくお願い致します。
MVP とコミュニティ スピーカーが語る「Windows Server 2012 R2 "仮想化 Deep Dive!"」
でLinux On Hyper-Vをお話させて頂きました。
[slideshare id=29284824&sc=no]
VMテンプレート化は、記事で見ていても実際のどうなっているのかをお見せしたかったのですが、力不足で間に合わず申し訳なかったです。
また、機材の相性により度々プレゼンテーションが止まってしまい、大変ご迷惑をお掛けしました。
ご清聴頂きました皆様には、深く御礼申し上げます。
前後しますが、セッションではお話できなかった、SC 2012 R2 OMによるLinux監視に至る手順も引き続きUpしていきますので、よろしくお願い致します。
2013年12月8日日曜日
System Center 2012 R2 Operations ManagerでLinux監視 その1
数回に分けて、System Center 2012 R2 Operations ManagerでLinux監視に至る作業をまとめていきます。
まずは、管理パック(MP)のインストールです。
結論から言うと、ダウンロード可能なものは、少々古いバージョンであり、
インストールメディアにLinux/UNIX用のMPが含まれています。
ということで、間違えましたが、ダウンロード時する際のインストール手順として活用頂くべく、試したことをそのまま再現していくことにします。
まず、以下のページから(少々古いですが)MPをダウンロードします。
System Center 2012 Monitoring Pack for UNIX and Linux Operating Systems http://www.microsoft.com/en-ph/download/details.aspx?id=29696
すべてダウンロードすると、下記のようなファイルがそろいます。中にはガイド用のwordファイルもあります。
その中にあるmsiファイルを実行します。
以降のステップは、ウィザードに従うだけです。
インストール完了といってもファイルが、"C:\Program Files (x86)\System Center Management Packs\System Center 2012 MPs for UNIX and Linux (7.4.4337.0)"配下に展開されるだけです。
展開されたフォルダを開くとMPのファイルが格納されています。
このファイルをインポートします。
Operations Managerのコンソールを起動し、[管理]→管理パック]の順でクリックします。
[管理パックのインポート]をクリックします。
[追加]をクリックします。
オンラインカタログも検索させたいので[はい]ボタンを押します。
先ほど展開したフォルダを指定して、管理パックを読み込ませます。
エラーが無いことを確認して、[インストール]ボタンを押します。
インストールが完了したら、[閉じる]ボタンを押します。
管理パックがインポートされました。
冒頭で、最新の管理パックはインストールメディアに格納されていることを書きました。
実際には、インストールメディアの \ManagementPacks 配下に格納されています。
先ほどの手順と同様に管理パックを読み込ませます。
緑のレ点では無く、青いアイコンは既にインポート済みのMPがあることを示しています。
エラーが無いことを確認して、[インストール]ボタンを押します。
ここで、注目してもらいたいのは"Universal Linux"というキーワードの付いたMPがあることです(全部で4つ)。
これらは、CentOSや、Debian等を監視する際に使われるものです。
[閉じる]ボタンを押して、管理パックの画面に戻ります。
以上で、管理パックのインポートは完了です。
次回は、Run As Accountsこと実行アカウントと、プロファイルについての手順を説明予定です。
まずは、管理パック(MP)のインストールです。
結論から言うと、ダウンロード可能なものは、少々古いバージョンであり、
インストールメディアにLinux/UNIX用のMPが含まれています。
ということで、間違えましたが、ダウンロード時する際のインストール手順として活用頂くべく、試したことをそのまま再現していくことにします。
まず、以下のページから(少々古いですが)MPをダウンロードします。
System Center 2012 Monitoring Pack for UNIX and Linux Operating Systems http://www.microsoft.com/en-ph/download/details.aspx?id=29696
すべてダウンロードすると、下記のようなファイルがそろいます。中にはガイド用のwordファイルもあります。
その中にあるmsiファイルを実行します。
以降のステップは、ウィザードに従うだけです。
インストール完了といってもファイルが、"C:\Program Files (x86)\System Center Management Packs\System Center 2012 MPs for UNIX and Linux (7.4.4337.0)"配下に展開されるだけです。
展開されたフォルダを開くとMPのファイルが格納されています。
このファイルをインポートします。
Operations Managerのコンソールを起動し、[管理]→管理パック]の順でクリックします。
[管理パックのインポート]をクリックします。
[追加]をクリックします。
オンラインカタログも検索させたいので[はい]ボタンを押します。
先ほど展開したフォルダを指定して、管理パックを読み込ませます。
エラーが無いことを確認して、[インストール]ボタンを押します。
インストールが完了したら、[閉じる]ボタンを押します。
管理パックがインポートされました。
冒頭で、最新の管理パックはインストールメディアに格納されていることを書きました。
実際には、インストールメディアの \ManagementPacks 配下に格納されています。
先ほどの手順と同様に管理パックを読み込ませます。
緑のレ点では無く、青いアイコンは既にインポート済みのMPがあることを示しています。
エラーが無いことを確認して、[インストール]ボタンを押します。
ここで、注目してもらいたいのは"Universal Linux"というキーワードの付いたMPがあることです(全部で4つ)。
これらは、CentOSや、Debian等を監視する際に使われるものです。
[閉じる]ボタンを押して、管理パックの画面に戻ります。
以上で、管理パックのインポートは完了です。
次回は、Run As Accountsこと実行アカウントと、プロファイルについての手順を説明予定です。