2025年10月26日日曜日

Azure Local 2508を2509へアップデートしました。

Azure Local 2508にアップデートが来ました。

アップデートは、Azure Portalベースですね。

ちなみにUpdate Managerからも該当のアップデート画面に辿り着きます。(後ほどアップデート完了後の画面を添付します)

更新を進めていくとまずは準備状況の確認画面が出ます。

準備状況を確認したら、更新プログラムを選択します。下記の例では、2509です。
下記の画面でインストールをクリックすれば、インストールが開始されます。
更新ステータスが処理中に変わりました。が、更新の所要時間で文字化けしている箇所あり。。。
画面表示を英語に切る変えたところ、Secondsだと判明。以降は、英語版で画面を載せます(今後、ローカライズの問題が解消すると良いですね)。
最初の処理は、累積更新のダウンロードです。2509に上げるためのサイズは11GBです。
ダウンロード完了。当方の環境でのここまでは10分弱です。(光回線1Gbsの契約)
2番目のValidate処理も完了しました。ダウンロード完了から、58分ほど経過していました。
累積更新のインストール処理が始まりました。

累積更新のインストール処理では、Validate処理での日時も記録されていました。

結果として、3時間37分ほどでアップデートが完了しました。全処理のステップも画面キャプチャしましたが、勉強会セッションで紹介するかもしれません。

さてアップデートをかけた環境は、Nested Azure Localの2ノードです。親となるHyper-VホストのドライブはNVMeを使っており、I/O性能は下記の通りです。

物理サーバーの場合、もっとノード数が多いこともありますので、完了時間がさらにかかる可能性はありますね。

2025年10月19日日曜日

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その3

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0  その2

に加えて、いくつかのパターンを試行しました。基本的には、英語版を主として、マルチホームの無し/有りを確認しています。

確認結果を記載する前に、確認した環境を遅まきながらまとめておきます。
Windows Admin Center 2410 2.4.2.1 on Windows Server 2025
VM Conversion (Preview) 1.8.0
From
ESXi-7.0U3n-21930508-standard
VMware vCenter Server 7.0.3.01600
To
Windows Server 2025 Hyper-V

当方の確認結果をざっくりとまとめます。あくまでも当方の環境でであり、うまくいく可能性もあるのではないかと。
  • 当方の環境では、IPアドレスの移行はできませんでした。
    • 移行直後ですでにIPアドレスの移行ができてない場合、移行直後はIPアドレスの移行ができているものの再起動するとDNSサーバーのみの設定となる場合、という2パターンが確認できました。
    • また、マルチホームの場合は、確認した限りでは2番目のVNICのみ存在する感じででした。
  • VMware Toolsのアンインストールに成功する場合は、Windows Server 2016から2022まででした。
    • Windows Server 2025は、移行自体が43%で失敗しました。VMware ToolsおよびIPアドレスの移行できませんでした。
各パターンの詳細については、下記をご参照ください。
※フィードバックのため最初の画像は英文になっています。悪しからずご了承ください。




2025年10月8日水曜日

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その2

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その1 からの続き。

ESXi 7とvCenter 7上でWindows Server 2016仮想マシンを用意し、VMware Toolsをインストール済みとしていました。VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その1 に記載の通り、初期同期が完了しました。

移行の前に、「その他のオプション」見てみました。将来的には、Azure Arcへの登録もできますね。

続いて、仮想マシン移行を見ていきます。1.8.0プレビューでは、VMware Toolsのアンインストール、静的IPアドレスの移行がサポートされます。

全てのオプションを選択しました。いずれのオプションを選択しても、ローカル管理者権限のクレデンシャルが必要です。
事前チェックが開始。
事前チェックが完了。
差分同期の初期フェーズが完了して、。
静的IPアドレスの構成が完了しましたので、VMware Toolsのアンインストールが開始。
Mware Toolsのアンインストールが完了。
移行元仮想マシンの電源OFFされました。

合わせてvCenter側の状態を確認しました。

そうこうしているうちに移行が完了しました。

移行元の仮想マシンは、残っているので切り戻しが可能です。ただしVMware Toolsがアンインストール済みなので注意します。

では、オプションで指定したVMware Toolsのアンインストール、静的IPアドレスの構成がどうなったかを見ます。
仮想マシンコンソールより、OSにサインインしました。シャットダウンイベントの追跡ツールが表示されました。
IPアドレスの構成は移行できていました。
では、プロパティから確認したところ、DNSを残して消えました。
コミュニティメンバーに教えてもらったところ、静的IPアドレスの構成自体は下記のフォルダーにあります。
実際の設定情報は、JSONファイルに書かれています。
さてこの静的IPアドレス構成は、起動時にタスクスケジューラーで一度のみと聞きました。ため元で再起動してみましたが、すでに実行済みであり、静的IPアドレス構成は再反映されません。
この後、別の環境でリトライを繰り返したところ、移行前と移行後のNICに同じIPアドレスが付与されているからかもと考えています。移行前と移行後のNICに同じIPアドレスが付与されている旨のメッセージを別途キャプチャしたく考えています。

時間が前後しますが、VMware Toolsのアンインストールは確認済みです。

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その3 へ続く。

2025年10月7日火曜日

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その1

Migrate VMware virtual machines to Hyper-V in Windows Admin Center (Preview) 1.6.0 プレビューを試行していましたが、システム要件の通りだとうまく行かずにおりました。コミュニティのメンバーと会話したところ、結果的にはWACサーバーにHyper-Vの役割は不要だとわかりました。

これで再試行しようとしたところ、1.8.0 プレビューに上がりました。


Hyper-V側に仮想マシン名のフォルダーが自動作成されるようになりました。これは良い点です。固定IPアドレスの移行もサポートされるようになったとのこと。

ESXi 7とvCenter 7を用意してありましたので、そちらでWindows Server 2016仮想マシンを用意し、VMware Toolsをインストールしました。

まずは同期するところまでを見ていきます。

移行先サーバーのフォルダー指定は、1.6.0と変わらずです。

ここから状態ごとにメッセージが出ていきます。事前チェックの開始通知です。

事前チェック完了、初期同期の開始です。
前述した通り、移行先フォルダーに仮想マシン名のフォルダーが作成されました。1.6.0ではなかった機能です。
同期されている仮想ハードディスクもあります。
当方の環境では、16分ほどで初期同期が完了しました。固定の仮想ハードディスク127GBを使いました。

VMware仮想マシンをHyper-Vに移行できるWAC拡張 1.8.0 その2 に続く。