2021年4月25日日曜日

Azure Stack HCI OS で、仮想スイッチを作ってみる

Azure Stack HCI OS ノードを追加する前に Switch Embedded Teaming (SET) 仮想スイッチをそろえておきたいと思いました。

二つの SET を作成するパターンで、構築してました。
Windows Admin Center の Cluster Creation で Azure Stack HCI を組む その2

上記で作成した SET は、二つあります。Hyper-V の仮想スイッチマネージャーで見てみます。


Windows Admin Center では、このようになってます。

ホスト OS への管理ネットワークアダプターは、普通に作れるとして、SRIOV のオプションが有効化されるかも確認点となります。

早速、Windows Admin Center で作成してみました。

NIC が全部入っているし、SETになってない。。。


というわけで、PowerShell で仮想スイッチを作り直します。とりあえず、どういう感じで構成されているのか、Windows Admin Center から確認しておきます。

作成できました。GUI から違いが無いか見てみます。

SR-IOV が有効になってない。

-EnableIov $true を追加して作り直します。

今度は大丈夫です。

※ちなみに、-EnableEmbeddedTeaming $true が既定になっているような感じで、このオプションがなくても SET になっているような。

Get-VMswitch から違いがないか、diff チックに確認してみます。

違いがありますね。。。どちらの仮想スイッチで差異があるのか確認します。

DefaultQueueVmmqQueuePairsRequested
DefaultQueueVrssMaxQueuePairsRequested

に違いがありました。

プロパティを変更できるかやってみます。

読み取り専用のため、できない。。。

set-VMswitch を見てみましたが、変更できるプロパティではないようですね。。。

ということで、Windows Admin Center のクラスター作成 と、PowerShell による SET 作成では、一部のプロパティに差異があります。これを防ごうとすると、事前に PowerShell で SET 作成し、Windows Admin Center のクラスター作成に進むのがよさそうです。
この仮説が可能なのかを確認してみます。別稿に続く。

2021年4月24日土曜日

Windows Admin Center から、Azure Stack HCI OS ノードを Azure Stack HCI クラスターへ追加する

Windows Admin Center で Azure Stack HCI クラスターに接続して、ノード追加を始めます。

ノード名を入力して、名前解決ができたところ。ここで[追加]をクリックします。

次の処理に進めるようになりました。下にある[追加]をクリックします。

問題なく、ノード追加処理が進み始めました。

数分で追加完了。

さて、ノード追加しただけなので、仮想スイッチはまだできていません。
※Windows Admin Center のクラスター作成は、仮想スイッチを作成した後に、クラスターを作成しています。なので、ノード追加だけでは、作業が足りていないという点、注意が必要です。

別稿で、Switch Embedded Teaming (SET)の作成について、トライアンドエラーします。


2021年4月17日土曜日

System Center Operations Manager で setspn の実行を忘れずに

System Center Operations Manager のインストール後、アクティブなアラートにエラーがでます。
サービスプリンシパル名(SPN)の登録が足りない!ということです。やり方自体は、「製品ナレッジ」書いてある通りなので、粛々と実行します。
手順としては、SPN が登録されているかを確認して、(登録されていないので)SPNを登録します。

再び SPN が登録されているかを確認します。

さて、setspn コマンドを実行する権限です。結局のところ、AD ドメインのコンピューターオブジェクトに書き込みが必要なわけです。わかりやすい例では、AD ドメイン管理者。もしくは コンピューターオブジェクトが含まれる OU で必要な権限を持っている場合です。ということで、Active Directory ユーザーとコンピューターで見た場合の SPN は下記のとおりです。setspn.exe -L と同じ内容が表示されていることをご確認いただけます。

SQL Server フルテキスト フィルター デーモン ランチャーのサービス アカウント名

SQL Server フルテキスト フィルター デーモン ランチャーは、System Center Operations Manager で必要とされる要件の一つです。

SQL Server のインストールダイアログで名前が全部見れないので、どういう名前なの?となります。

もちろん、実機確認すれば確認できるわけです。


インストールしないと確認できないのかというと、否。
公式ドキュメントがあります!

フルテキスト フィルター デーモン ランチャーのサービス アカウントの設定

に記載ある通り、"NT Service\MSSQLFDLauncher"ということです!

2021年4月11日日曜日

Windows Server 2022 Preview Build 30329で Storage Spaces Direct を組んでみたよ

Windows Server 2022 Preview が週次でリリースされていますね。

記憶域スペース ダイレクトの展開に基づいて、Build 30329で Storage Spaces Direct を組んでみました。

が、DNS A レコードが登録されてないですね。。。こういうのはプレビュー版でたまにあるけど。


ということで、静的レコードで登録してみました。


Windows Admin Center にも登録できましたので、ちょっと覗いてみます。


CSV も作れました。


インターネット接続がないセグメントでは、引き続き Storage Spaces Direct を組むことができそうですね。
※Azure Stack HCI OSは、Azure との通信が必要ですから、インターネット接続が無いセグメントにはおけません。
 こういったニーズを満たすために、引き続き Azure Stack HCI OSでは無い Windows Server ベースでのStorage Spaces Direct が残ってほしいですねぇ。

2021年4月10日土曜日

System Center Operations Manager 2019 Update Rollup 3

System Center Operations Manager 2019 Update Rollup 3のインストールを調べていると、

System center Operations Manager 2019 の更新プログラムロールアップ 3

”Operations Manager 2019 UR3 のインストール手順”
にこんなことが書かれています。

これが System Center Operations Manager 2019 の新しいインストールである場合は、この更新プログラムロールアップを適用する前に数時間 (通常は 6 から 8 時間) 待ちます。

いままでこんな注釈あったかなと思い、UR1UR2をみたところ、同じことが書いてありました。。。 

これは、試してみるしかないなーと思い、SCOM 役割のインストール順に従い、試してみました。インストールは、下記の通り(上記サポート情報の日本語訳は微妙なので、下記は役割をクリーンアップしました)。

  1. Web コンソールの役割
  2. サーバーの役割
  3. ゲートウェイの役割
  4. コンソールの役割
  5. レポートの役割

今回の環境は、"ゲートウェイ"がないので、

  1. Web コンソールの役割
  2. サーバーの役割
  3. コンソールの役割
  4. レポートの役割
の順で進めます。
※環境を作り直したため、SCOM エージェントは未導入でして、SCOM エージェントのアップグレードは割愛してます。

Windows Update で検出してくれることもありますが、そうでない場合は Microsoft Update カタログから cab ファイルをダウンロードします。
ダウンロード後は、cab ファイルから、msp ファイルを取り出しておきます。
※手動インストールは、いくつかのステップを踏みます。これが面倒な場合は、"Simplified SCOM Management Server Patching"ツールが用意されているので、こちらの利用もご検討ください!

Web コンソールの役割
msiexec /update "msp パッケージ名"
を使い、アップグレードします。
ダイアログが表示されて、自動的に閉じたらアップグレード完了。

サーバーの役割
同様に msp パッケージ名を指定して、サーバーの役割をアップグレードします。





ここで固まりました。。。これが注意事項の由来なのかもしれないですね。

ちなみにキャンセルしたのですが、ダイアログが終了することはなく、引き続き固ってました。

※この後、並行して動かしていた Windows Update のために再起動。

もう一度、サーバーの役割をアップグレードします。


しばらくこの状態で固まった感じでしたが、ダイアログが突然落ちたんのだか、ダイアログが閉じました。

アップグレードが完了したのか、確認してみました。
大丈夫ですね。

コンソールの役割
同様に msp パッケージ名を指定して、コンソールの役割をアップグレードします。



ここで、再起動が必要でした。

レポートの役割
同様に msp パッケージ名を指定して、コンソールの役割をアップグレードします。


以上で、手動インストールは完了です。

この後、UNIX/Linux 管理パックのインポート、SCOM エージェントのアップグレードを行ってください。