2025年11月22日土曜日

Azure Local 2511によるRack aware cluster

Azure Local 2510からプレビューになっているRack aware clusterです。

2510からのプレビューと気かず、Ignite 2025のまとめ記事「Ignite 2025 のタイミングでアナウンスされた Windows Server / Hybrid Cloud に関連するアップデート」から Announcing the preview of Azure Local rack aware cluster を拝見しました。

Requirements and supported configurations for rack aware clusters (Preview) に記載の要件をチェックしないで、4ノードクラスターで構成しました。最小クラスターノード数は、各ゾーンに1台ずつの合計2台です。

手元の2ノードクラスターAzure Local 2510は、(Rack aware clusterではない)通常のクラスターです。今回のRack aware clusterは4ノードと構成です。よって設定も構成も、不一致です。この条件下で、当方のNested Azure Local環境における参考所要時間を記載します。なお参考所要時間比は、1.34ぐらいです。

  • 通常の2ノードクラスターは、3時間53分
  • Rack awareな4ノードクラスターは、4時間59分

ということで、デプロイメントの結果を貼ります。

クラスターの概要では、クラスタータイプがRack aware clusterです。
各ゾーンに2台ずつノードがあることもわかります。


Azure MigrateによるVMwareからAzure Localへの移行 その2

Prerequisites for VMware migration to Azure Local using Azure Migrate

に記載がある前提条件を確認します。

  1. Open required VMware firewall ports.
    →制約は入れていませんが別途確認します。
  2. Open required Hyper-V firewall ports.
    →制約は入れていません別途確認します。
  3. Allow required URLs
    →Outboundの制約は入れていません。
  4. Configure SAN/disks policy on VMs.
    →制約は入れていません。
  5. Install Hyper-V Linux Integration Services on Linux VMs
    →今回はWindows VMで確認する想定です。
  6. Disable BitLocker on Windows VMs.
    →未使用とする想定です。実際、移行元のVMでは未使用です。
  7. Encrypted disks/volumes are not supported.
    →未使用です。
  8. Shared disks are not supported.
    →未使用です。
  9. Deploy, configure, and register an Azure Local instance.
    →別記事の通り、デプロイ済みです。
  10. Verify a successful deployment.
    →別記事の通り、デプロイ済みです。
  11. Verify and make a note of the custom location created during deployment on the Azure Local system.
    →デプロイ時にカスタムロケーションを指定済みです。
  12. Create a custom storage path for the Azure Arc resource bridge for storing VM configuration and OS disks.
    →この後、設定を掲載します。
  13. Create a logical network for the Azure Arc resource bridge for VMs to use.
    →この後、設定を掲載します。
  14. Enable contributor and user administrator access on the subscription for the Azure Migrate project.
    →この後、設定を掲載します。
  15. Create an Azure Migrate project
    →別記事「Azure MigrateによるVMwareからAzure Localへの移行 その1」の通り作成済みです。
該当しない場合があるかもしれませんが、前提条件は上記の通りです。個々の前提条件に関して、コメントを入れました。

Create a custom storage path for the Azure Arc resource bridge for storing VM configuration and OS disks.

デプロイ済みのストレージパス以外に作成が必要でした。具体的な作成方法は、
に手順があります。ストレージパスの画面は、下記のとおりです。
C:\ClusterStorage\UserStorage_1 配下に作ることとし、パスをコピーしておきます。
ストレージパスを下記のように入力しました。名前はストレージパスの最下なフォルダー名が自動的に入ります。
本環境の場合は、30秒ほどで作成完了。
概要を確認しておきます。

Create a logical network for the Azure Arc resource bridge for VMs to use.

論理ネットワークを作成しました。具体的な作成方法は、
に手順があります。

最初の画面では、仮想スイッチと論理ネットワークの関連付けを行いました。その中には、リージョンとカスタムロケーションの指定もあります。
次の画面は、論理ネットワークで指定可能なNW情報を指定してします。
必要であればタグを指定します。
論理ネットワーク作成のサマリーを確認したら、作成します。
作成完了したので、情報を確認します。
Azure Local側から見るとこのようになっていました。

Enable contributor and user administrator access on the subscription for the Azure Migrate project.

具体的な作成方法は、
に手順があります。
Contributorとuser access administratorロールを割り当てました。(リソースグループでも良いはずですが、サブスクリプションに割り当てています)

※以降の記事では、移行先対象とするクラスターを変える場合がありますので、ご承知おきください。


Azure Local 2509からのアップデートが進まない感じ その2

Azure Local 2509からのアップデートが進まない感じ

からの続き。

※本環境は、24/365で稼働していませんのでご承知おきください。

6時間経ってもダウンロードのところから進まなかったので、放置していました。その間、Azure Localクラスターノードは、時々起動したり、停止していました。

さてどうなったかと、本日、画面を見たところ失敗していました。

結果的に失敗でタイムアウトすることがわかりました。ここまでは想定内だったのですが、先日設定したはずの論理ネットワークとストレージパスが見えなくなりました。
アップデートをリトライすべきとも思いますが、これはどうしましょうかね。。。
こちらは検証環境なので、セーフではあるものの。
と思ったら、リソースブリッジVMが落ちてました。。。
リソースブリッジVMを起動しました。
しばらくすると、論理ネットワークとストレージパスが見えました。
リソースブリッジVMの重要さを再確認できました。
アップデートをリトライするかは、考えます。




2025年11月16日日曜日

Azure Local 2509からのアップデートが進まない感じ

Azure Local 2509にアップデートが来ました。

ワンタイムのアップデートを実行します。
アップデートが始まりました。が、6時間超でもダウンロードが終わらない。。。
Azure Arc GatewayがGAしました。 、Arc Gatewayを使ったAzure Local 2509のデプロイ完了です。でデプロイした環境なので、Proxyのログを見ているのですが、疎通している感じなんですね。Proxyを再起動しましたが、その後はaccess.logにアクセスが残っている。まだアップデート実行中なので、このまま放置してエラーになるのか様子を見ます。その後、別日にリトライですかね。。。

Azure Local 2510がデプロイできましたが

 Azure Local 2510がデプロイできました。

しかしながら3箇所ほど引っかかる感じでした。デプロイ成功まで3回費やした結果より、当方のNested Azure Local環境で起きたことを書いておきます。

一つ目はResolve requirementが終わらない。これについては、知人もつぶやいていらしたのですが、サインインするまで該当の処理が止まったような感じでした。サインイン直後の画面と、所要時間の画面キャプチャを載せておきます。

2回目以降のデプロイでは、当方はクラスターノード1にサインインしておくと回避できました。

二つ目は、Deploy Arc infrastructure componentsが終わらない。

これも初回のデプロイで発生しました。サインインしても事象が改善する感じでもなく。2回目以降では遭遇せず。

三つ目は、Finalize securityが終わらない。これは2回目のデプロイで発生しました。画像を見ていただくと2時間以上終わらないことを確認いただけます。

デプロイユーザーでサインインしてみなしたがも事象が改善する感じでもなく。3回目では遭遇せず。

デプロイの再試行に関しては、Nested Azure LocalということでDNS、Azureリソース、ADオブジェクト、Nested Azure Localの仮想マシン自体を削除しています。物理サーバーでは、リトライするしか無いのかなとも。。。

2025年11月2日日曜日

Azure Local 2510でデプロイウィザードの基本情報から進めません。

Azure Local 2510の公開が停止されたことと関連するかもしれません。

Azure Local 2510のArc登録自体は可能ですが、Azure Local 2510でデプロイウィザードの基本情報から進めません。サポートしないOSとのメッセージが出ますね。。。


2025/11/08追記 Azure Local 2510の再公開に伴い、この事象は解消しました。

Azure Local 2508をAzure Arc登録する途中で注釈が出ました。

2510が公開停止になってしまったようなので、最新は2509です。その一つ前の2508をArc登録している最中に注釈なのか推奨なのかが出ました。

拡大もしておきます。

Edge 141.0.3537.99 だと、Azure LocalデプロイウィザードのNetworkingから進まなくなるような。

Mac版Edgeで標記の現象に遭遇しました。NetworkingのValidateをクリックした画面です。

Mac版Chromeだと同じ設定でも先に進めます。上下で設定情報は違わない認識なんですけれどもなぜだろう。

Edgeの新しいバージョンで解消するかもしれませんが、こういう事象があったことを残しておきます。

2025/11/08追記 142.0.3595.65でも再現しています。が、同じMac機のChromeでも再現するようになってしまいました。よって、上記記事中にMac版である旨を追記いたしました。現在は、Windows版Edgeで続行しています。

Arc Gatewayを使ったAzure Local 2509のデプロイ完了です。

Azure Arc Gatewayを使ったArc登録にて、Arc Gatewayを使ってAzure Local 2509の登録ができました。

Azure Localのデプロイも無事に成功しました。Nested Azure Localとなりますが、デプロイの経過を貼っておきます。


デプロイ完了後、片方のノードにログオンしたところ、デプロイのPowerShellによるデプロも参考までに載せておきます。(PowerShell内の時刻表記は、UTCです)

Azure Arc Gatewayを使ったArc登録にて、netsh winhttpのProxy設定が入りました。

Proxy配下におけるAzure Arc Gatewayを使ったArc登録が使えますね。その場合。事前のProxy設定は特に必要無いです。

Azure Arc Gatewayを使ったArc登録にて、Proxyおよびバイパスリストの指定が太字部分としてあります。当該環境の場合は、下記を使いました(プロキシサーバーとバイパスリストのみ実際の設定値を表記します)。

$ProxyServer = "http://g2alma.sshzk2016.local:3128"
$ProxyBypassList = "localhost,127.0.0.1,*.sshzk2016.local,g2azl0301,g2azl0302,192.168.*.*,AzLFC03" 
Invoke-AzStackHciArcInitialization -TenantID $Tenant -SubscriptionID $Subscription -ResourceGroup $RG -Region $Region -Cloud "AzureCloud" -Proxy $ProxyServer -ArcGatewayID $ArcgwId -ProxyBypass $ProxyBypassList

これの実行前後で、設定値がどう変わっているのかをみました。

Azure Arc Gatewayを使ったArc登録前です。netsh winhttpのProxy設定は無しです。

Azure Arc Gatewayを使ったArc登録後です。netsh winhttpのProxy設定があります。

なお、PowerShellのHTTP_PROXY、HTTPS_PROXY、NO_PROXYは実行後も設定されていなかったので、画面キャプチャは無しとしました。