2019年5月26日日曜日

Raspberry PI の Samba をファイル共有監視にして S2D 組んでみますよ

Windows Server 2019 の2ノード S2D では、ルーターに接続された USB メモリをファイル共有監視にできるというのがあります。
※詳細は、
 Windows Server 2019での記憶域スペースダイレクトの改善ポイント5つを公表。
 をご参照ください。

これについて、
「Raspberry PI の Samba でSMB2 が有効になっていればできるらしい」
と小耳にはさんだので試してみます。
まあ、「PoCとしてこういうこともできるよ」ということで読み進めていただければ幸いですー。

さて久しぶり過ぎて、Sambaが構成できなくなっておりましたが、
SAMBA: SET UP A RASPBERRY PI AS A FILE SERVER FOR YOUR LOCAL NETWORK
のパスをアレンジして構成しました。
net use での確認コマンドは、下記を参考にさせていただきました。
Windows:net use コマンドでネットワーク上の共有名に接続する

やっぱり常に触ってないとだめですねぇ。
ということで、4.5.16-Debian の導入完了。

testparm で確認できたコンフィグを載せておきます。
※ min protocol の部分は、
windows10にてsambaのファイルサーバーにアクセスできなくなった件について
を参考にさせていただきました。

pi@raspberrypi:~ $ sudo testparm
Load smb config files from /etc/samba/smb.conf
rlimit_max: increasing rlimit_max (1024) to minimum Windows limit (16384)
Processing section "[homes]"
Processing section "[printers]"
Processing section "[print$]"
Processing section "[quorum2019n2]"
Loaded services file OK.
Server role: ROLE_STANDALONE

Press enter to see a dump of your service definitions

# Global parameters
[global]
log file = /var/log/samba/log.%m
max log size = 1000
panic action = /usr/share/samba/panic-action %d
usershare allow guests = Yes
server min protocol = SMB2
map to guest = Bad User
obey pam restrictions = Yes
pam password change = Yes
passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* .
passwd program = /usr/bin/passwd %u
server role = standalone server
unix password sync = Yes
dns proxy = No
idmap config * : backend = tdb


[homes]
comment = Home Directories
browseable = No
create mask = 0700
directory mask = 0700
valid users = %S


[printers]
comment = All Printers
path = /var/spool/samba
browseable = No
printable = Yes
create mask = 0700


[print$]
comment = Printer Drivers
path = /var/lib/samba/printers


[quorum2019n2]
comment = Pi shared folder
path = /var/samba/quorum2019n2
create mask = 0777
directory mask = 0777
guest ok = Yes
read only = No

上記構成のうち、quorum2019n2 共有を S2D の FileWitness に指定します。

2ノードの S2D を組んでいきます。
まずフェールオーバークラスターが有効化出来たら、ファイル共有監視を追加します。
Raspberry PI は、ワークグループですから、Set-ClusterQuorum で認証情報を指定しないといけません。
調べたところ、ムッシュのブログ記事を発見!
Windows Server 2019 の WSFC の機能拡張
Set-ClusterQuorum に -Credential $(Get-Credential) を加えれば大丈夫です。
実行結果は下記の通り。

Raspberry PI からファイル共有監視のディレクトリを確認した結果は、下記の通り。


OSディスク以外のクリーンアップが完了したら、


いよいよ S2D を有効化します。
※最新の累積更新プログラムが適用済みか念のため確認しておきましょう。

無事に有効化完了!


Get-VirtualDisk では、CSV となる仮想ディスクは作っていないので、"ClusterPerformanceHistory"だけしかありません。

Get-PhysicalDisk は、片方の OS ディスクが見えていますが、それ以外はデータディスクですー。


Windows Admin Center から CSV を作ってみましょう。



もう一度、Get-VirtualDisk を実行してみます。


以上です!

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