2014年1月13日月曜日

Linux Integration Service v3.5をインストールする

Linux Integration Service v3.5がリリースされて、一部のディストリビューションは、サポートされる機能がKernel built-inより良くなるという逆転現象が起きました。
がおいおい解消されるのではないかと思ったりしています。

では、早速、インストールを解説していきます。
サポートされるLinuxは、以下の通りです。
CentOS 5.5-5.8
CentOS 6.0-6.3
Red Hat Enterprise Linux 5.5-5.8
Red Hat Enterprise Linux 6.0-6.3

インストール自体は全く難しくありません。
まず、
Linux Integration Services Version 3.5 for Hyper-V http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=41554
から、ISOファイルとインストールのガイドとなるPDFファイルをダウンロードします。
※インストールの詳細は、インストールのガイドとなるPDFファイルに書かれていますので、そちらも参考にしてください。

LinuxICv35.isoをVMにマウントします。
そうすると、Linux上でこのようなウィンドウが表示されます。
centos63is35install01

ディストリビューションのバージョン毎にディレクトリが分かれているので、今回インストールしている CentOS 6.3に合わせて"RHEL63"ディレクトリを開きます。
centos63is35install02

同じディレクトリをlsコマンドで確認してみます。
centos63is35install03
rpmパッケージと、インストールおよびアップグレード用のshスクリプトが入っていますね。

今回は新規インストールなので、install.shを実行します。
centos63is35install04
インストールするとKVPデーモン、VSSデーモンがchkconfigコマンドでOSブート時に起動されることが確認できます。
インストール完了すると再起動を則されますので、rebootコマンド等で再起動してやります。

再起動後に、Linux Integration Service v3.5が動作しているかを確認します。
centos63is35install05
kernelモジュールとして動作していることが確認できます。

ここまで来たら、インストールのガイドとなるPDFファイルの11ページある
"Configuring the Hyper-V-specific Network Adapter in Red Hat Enterprise Linux "
に従って、ネットワークを有効にしましょう。

さて、VSSデーモンが動いているということは、VSSによるオンラインバックアップができるということです。
実際にWindows Serverバックアップから確認してみました。
centos63is35vss01
今回、Linux Integration Service v3.5をインストールしたVMは、CentOS63x64is65なのですが、
centos63is35vss01
赤枠内の通り、オンラインバックアップできることがわかります。

容量固定なVHDの拡張もできます。こちら改めて別記事でご紹介しようと思います。

また今回は試していませんが、KVPデーモン経由で、IPアドレスをインジェクションも可能です。
つまり、Hyper-VレプリカでDR先にLinuxのVMが移動しても、そこで使われるIPアドレスが自動的に設定されるので、運用が継続できます!

今まで、Linux Integration Service v3.4だからとあきらめていた機能も、Linux Integration Service v3.5をインストールすることで使うことができます。
ぜひ、Linux Integration Service v3.5を試してもらえればと思います!

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