2013年9月30日月曜日

Windows Server 2012 R2におけるdcpromo設定のエクスポート

新しいWindows Serverがリリースされたら、必ずやっているのがActive Directoryドメインコントローラーの設定ウィザードのエクスポートです。
項目の細かい設定は、Windows Server 2008 R2におけるdcpromo設定のエクスポートも参考にしてください。
ドキュメントがリリースされたら、別記事でフォローアップしたいと思います。
最初にご紹介するのは、新規フォレスト、新規ドメインを構築するPowerShellスクリプトです。
#
# AD DS 配置用の Windows PowerShell スクリプト
#
Import-Module ADDSDeployment
Install-ADDSForest `
-CreateDnsDelegation:$false `
-DatabasePath "C:\Windows\NTDS" `
-DomainMode "Win2012R2" `
-DomainName "example.local" `
-DomainNetbiosName "example" `
-ForestMode "Win2012R2" `
-InstallDns:$true `
-LogPath "C:\Windows\NTDS" `
-NoRebootOnCompletion:$false `
-SysvolPath "C:\Windows\SYSVOL" `
-Force:$true

続いてご紹介するのは、上記のドメインに2台目以降のドメインコントローラーを追加するPowerShellスクリプトです。
#
# AD DS 配置用の Windows PowerShell スクリプト
#
Import-Module ADDSDeployment
Install-ADDSDomainController `
-NoGlobalCatalog:$false `
-CreateDnsDelegation:$false `
-CriticalReplicationOnly:$false `
-DatabasePath "C:\Windows\NTDS" `
-DomainName "example.local" `
-InstallDns:$true `
-LogPath "C:\Windows\NTDS" `
-NoRebootOnCompletion:$false `
-SiteName "Default-First-Site-Name" `
-SysvolPath "C:\Windows\SYSVOL" `
-Force:$true

10/18以降、正式ドキュメントが公開されるのが待ち遠しいですね!

2013年9月17日火曜日

記憶域階層を使った記憶域プールを作ってみました

SSDの換装でIntel Data Migration Softwareを使ってみたで空きとなったIntel 330 SSD 240GBを使って記憶域階層を使った記憶域プールを作ってみました。

Windows Server 2012 “R2” Community Dayで横山先生がセミナーでお話された点も踏まえてみます。また既に該当の記事”Windows Server 2012クラウドジェネレーション:第16回 Windows Server 2012 R2プレビュー版のストレージ機能概要”があったのでそちらも踏まえながら、個人的にちょっとハマッタ点を追記していきます。

まず、横山先生がお話された点”ディスクのメディアタイプは極力手動設定したほうが良い”を試してみました。
これいきなりは、実行できませんでした。
set-physicaldisk_error

後でうまくいった例を載せますが、記憶域プールを先に作っておく必要がありました。
ということで、気を取り直して記憶域プールを作成します。
ここは特に淡々と進めればよいので画面ショットに注記を入れないで載せていきます。
01makestoragepool01
01makestoragepool05
01makestoragepool06

ここではSSDのメディアタイプを正しく認識しているような。しかし、HDD 2台は不明になっています。
01makestoragepool04
01makestoragepool02
01makestoragepool03

HDDのメディアタイプが不明になっているので、SSDも含めてメディアタイプをPowerShellコマンドレットで指定しておきます。
02makevirtualdisk00

ここから仮想ディスク(仮想マシンの仮想ディスクではなく、記憶域プールの仮想ディスク)を作っていきます。
仮想ディスクのペインにあるウィザードのリンクをクリックします。
02makevirtualdisk01

[次へ]ボタンを押します
02makevirtualdisk02

作成済みの記憶域プールを選択し、[次へ]ボタンを押します。
02makevirtualdisk03

ここポイントです。
横山先生がお話されたとおり、メディアタイプが正しくないと[この仮想ディスクに記憶域階層を作成する]が下記の例だと選択できません。
02makevirtualdisk04-ng

一方、メディアタイプを(正しく認識というか)設定しておくと、選択できるようになります。
02makevirtualdisk04

[この仮想ディスクに記憶域階層を作成する]をチェックし、[次へ]ボタンを押します。
ここではsimple(いわゆるRAID0)を選択し、[次へ]ボタンを押します。
02makevirtualdisk05

ここもポイントですね。横山先生がお話された通り、[固定]しか選択できません。
そのままの状態で、、[次へ]ボタンを押します。
02makevirtualdisk06

ここは両方とも最大サイズを選択して、[次へ]ボタンを押します。
02makevirtualdisk07

[作成]ボタンを押します。
02makevirtualdisk08

仮想ディスクが作成できました。
02makevirtualdisk09


続いてボリュームを作成します。
[次へ]ボタンを押します。
03makevolume01

[次へ]ボタンを押します。
03makevolume02

[次へ]ボタンを押します。
03makevolume03

[次へ]ボタンを押します。
03makevolume04

ボリュームラベルを記入して、[次へ]ボタンを押します。
03makevolume05

[作成]ボタンを押します。
03makevolume06

作成できました。
03makevolume07

ベンチマークを取ってみます。Intel 330 SSDはコントローラーがSandForceなので、0Fillの結果(上のほう)も載せておきます。
E99A8EE5B1A4E58C96E8A898E686B6E59F9F-0Fill-CrystalDiskMark3_0_2f-ja
E99A8EE5B1A4E58C96E8A898E686B6E59F9F-DefaultData-CrystalDiskMark3_0_2f-ja

ベンチマークは、SSD側で取られていため、非常に高速な結果が得られています。ですが、SSDで1TB近くの容量を確保しようとするとコンシューマー製品とは言え、結構な値段になります。
そういう意味では、記憶域階層を持った記憶域プールは、リーズナブルに高速なボリュームを提供できますね。

2013年9月16日月曜日

SSDの換装でIntel Data Migration Softwareを使ってみた

現在、デスクトップPCでIntel 330 SSD 240GBをシステムドライブ(c:)で使っているのですが、3/4が空き容量と結構もったいない感じになって来ました。
後述する理由もあり、ドスパラ通販でIntel 520 SSD 120GBを購入しました。
intel520ssd120gb

サイズの2.5inch HDD x2個をマウントできるサイズの変換アダプタが付いていました。
なおバルク品なので、SSD自体の添付品はステッカーのみです。別途SATAケーブルは必要です。
(ここを気にされるようならリテール品を買えばよいでしょう)

ここからが今回の本題です。
IntelのSSDを購入していると、Intelレジスタードマーク Data Migration Softwareという移行ツールが使えます。

これを使って、Intel 330 SSD 240GBからIntel 520 SSD 120GBへ移行してみます。
まずはインストールです。ツール自体はAcronisが開発したもののようですね!
idms01install01
idms01install02
idms01install03
idms01install04
idms01install05

移行前に、120GBに収まるように不要なファイルを消したりして、パーティションを縮小しておきましょう。
あ、SSDはデフラグしちゃダメです!
idms02partitionresize01
idms02partitionresize02

では、早速、移行してみます。
Intelレジスタードマーク Data Migration Softwareを起動します。
idms03maigration01

ここは[次へ]を押します。
idms03maigration02

移行元のディスク(ここではSSD)を選択し、[次へ]を押します。
idms03maigration03

移行先のSSDを選択し、[次へ]を押します。
idms03maigration04

移行元、移行先の確認を行い、問題なければ[実行ボタン]を押します。
idms03maigration05
この画面をよく見ると、"移行先SSDの最大容量を使うようパーティションを自動的に拡張してくれる"ことがわかりました。

再起動を促すダイアログが表示されるので、再起動します。
この時点で午前10時31分でした。
idms03maigration06

再起動後に移行が始まります。
この時点で午前10時33分でした。
idms03maigration07

約2分後に"残り35秒"表示になりました。
idms03maigration08

午前10時36分に移行完了。
idms03maigration09.JPG

一旦シャットダウンし、Intel 330 SSD 240GBを取り外します。

起動後、UEFIのデバイス情報、
idms03maigration10
起動情報を確認します。
idms03maigration11

問題なく、Intel 520 SSD 120GBから起動するようになっていました。

Windows 8を起動してみます。
Windows 8も問題なく起動したので、エクスプローラーで空き領域を確認してみます。
idms04postmaigration01

ディスクの管理も見てみます。
idms04postmaigration02

いずれもまったく問題ありません。
流石にAcronisが開発しているツールで全く問題なく、しかも約55GBの移行を5~6分で完了してくれました。
(ちなみに、両方のSSDともにSATA 6Gbpsのポートに接続していました。
Intel 330 SSD 240GBを取り外し後に、WD HDD 3TBをSATA 6Gbpsのポートへ接続し直しました)

さて、Intel 330 SSD 240GBは、こういう感じでマウントし直し
intel330ssd240gb
別サーバーで、Windows Server 2012 R2 Community Dayで聞いた記憶域プールのストレージ階層化を試してみたいと思っています。