セミナーを受講しながら、自分で気になった点をまとめてみましたので、さらしておきます。
第一部 Windows Azure Platform最新情報Traffic ManagerWindows Azure Virtual Networkに実装された新機能で、データセンター/ホストをまたがってリクエストを負荷分散する
ロードバランサー/CDNとはどう違うか
→データセンターをまたがって、3つのメソッドを選びリスクストを負荷分散できる。
Performance:ネットワークアクセスのコストが安価なホストサービスにリクエストを割り振るパターン
Failover:時点に定義した優先順位に基づいてホストサービスにリスクエストを割り振るパターン
Round Robin:いわゆる普通のラウンドロビン=平等にリスクエストを割り振るパターン
CDNWebロール、VMロール、Blobストレージを対象とするコンテンツ配信ネットワーク。
ワールドワイドで日本を含めて24箇所にエッジサーバーを設置。
カスタムドメインにも対応。
リアルタイムにキャッシュが削除されるわけではない。
設定ベースでURL reWriteが可能。
TTLでは、ファイルの最終更新時刻から現在までの時間の20%より、最大72時間の縛りが優先される。
Windows Azure AppFablic アプリケーションプラットフォームクラウドとサーバーアプリケーソンのためのプラットフォームとミドルウェアサービスとして位置づけられる。
開発のツールとしてAppFablic Developer ToolsがVSの追加機能(アドイン的)が追加される。
アプリケーションを開発した時のメタデータ(コンポジションモデル=アプリケーションアーキテクチャ)が、AppFablicに追加されるAppManagerによってデプロイに使われる。
AppManagerは、アプリケーションの動作ログを収集し、アプリの健全性を確認。必要なアクションをとるための情報にもなる。
AppFablicにより、クラウドなのか、サーバーなのかということは気にせず開発できる。
サービスバスの拡張として、メッセージングのキューが改良される。
キューは、SQL Azureを使った信頼性が高い、永続的なストレージとして使える。
→HTTP/RESTにも対応しているので、Java等でも利用可能。
トピックとは、キューの機能にパブリッシュ/サブスクライブを加えたもの。サブスクリプションにフィルタとアクションを設定可能。
→フィルタは、SQLライク。
AppFabric ACS V2クラウドアプリケーションのユーザーデータベースを持たずに認証/認可を行う。
クラウドにいろいろある認証機関、複数のAD FSのクレーム/アサーションに対応できる。
SAML 2.0プロトコルにもそのうち対応するらしい。
WIFは、SAML 2.0プロトコルに対してPreview版で対応。
→Shiboleth、OpenAMなどと連携するアプリを.NETで作成できる。
SQL Azure 50GB以上に緩和される予定とのこと。
OData Serviceは、REST APIを使用したHTTPSアクセスが可能(1433を開けてオンプレミスのデータベースとアクセスしたくない場合に有効)
→認証は、OAuth WRAPに対応。
SQL Azure Reportingは、Windows Azureのレポーティングサービス。
移行/同期/バックアップには、DataSync Serviceも使える(ブラウザベースの設定でOK)。現在は、プレビュー版。
→差分コピー
→プレビュー版の申し込みは締め切り済み。
→bcpコマンドもSQL Azureに対応。
データベースクローン機能は、Create databaseのas copyu of句を使うことで実現できる。
→データセンター内のみ、データセンター間は、DataSync Serviceで対応。
BACPAC=DAC+データベースのDATA
→データベースを最適なクラウドリソースにプロビジョニングする際に有効な機能。
Scale-out Multi-tenant Applicationには、SQL Azureでは難しい。Shardingという巨大なデータベースを小さなデータベースに分割する機能に対応するSQL Federatoinsを利用する。
第2部 Windows Azure Platform 運用設計IT Proに求められる作業・運用のベストプラクティスとして、アンチパターンの蓄積、クラウドベンダーごとの傾向を蓄積しておく必要がある。
・テクノロジー検証として、相互検証、他社連携が必須。
・パフォーマンスは、インスタンスの増減で制御するが、コストと密接に関連するので、どうするのかよく考える必要がある。
・ランニングコストの予測は、運用プロセスと密接に関係する。従量課金ゆえに、インスタンスを残すのか、お金を節約するのかの判断が求められる。
運用上の留意点・サービス展開に関する考慮
・OSはインストールできないと心得る。
・サービス展開後の環境変更は、永続的でないかもしれない。
・機能の追加や変更は、スタートアップタスクで実行する。この方法で環境変更が永続的なものになる。ただし設定ミスを解消するためには、再デプロイが必要であり15以上のロスを考慮する必要がある。
・OSに対する管理者権限はない。常に管理者権限が必要な操作やアプリに注意を払う。ADMINモードはある。
・Fabric ControllerとRoot VM間で監視情報をやり取りする(ここは、Hyper-Vとは違う)
・Webロール/Workerロールのバージョンに対するOS情報、パッチ適用情報、機能については、msdnサイトにて公開されている。足りない機能はスタートアップタスクで追加する。
・ローカルストレージは、コンピュートノードが持つ一時的な記憶領域。
・永続的なデータ保管はできない。セッション情報は、ここに保管しないこと。
・事前に契約した容量のみが使える(対して、ストレージノードは使った分を課金)
・残したいデータは、永続ストレージに残す。ただし、REST API故、スピードはオンプレミスより劣る可能性がある。
・cドライブには多少永続的にデータが保存できるが、Azure Storageに定期的にコピーしておくこと。
性能に関する考慮・お金で性能が買えない。
・スケールアップに限界がある。
・スケールアウトには適しているので、違いをよく理解する。
・永続ストレージは、オンプレミスに劣る可能性がある。
・ネットワーク的な距離(レイテンシ)が性能に響く。
アップデート/アップグレードに関する考慮・In-Place Upgradeでインスタンスに勝手に停止するため、複数のインスタンスを用意しておく。
・SLAの99.95%は、2つ以上のインスタンスがある場合にのみ担保される。
・パッチは、それが適用されたVHD(OSイメージ)に差し替えられる。
・これを一度にアップグレードする単位であるUpdate Domainごとに、アップデート(OSイメージの差し替え)が起きる。
・メッセージフォーマットの変更など、Worker Roleが新しくなるまで対応できないことがある。
・アップデートによって、Cドライブ以外(DおよびEドライブ)の書き込み情報(差分情報)は破棄されるので注意。
ホストOSの障害/メンテナンスへの考慮・ホストOSのメンテナンスやハードウェア故障には、Fault Domainによりリスクを分散できる。
・Fault Domainは、ラック相当を一つの単位として、インスタンスを別々のFault Domainに置くように構成(自動的)
・Eドライブは、必ずリセットされると心得る。
管理/監視手法に関する考慮・サービス定義ファイルに対して、開発者が設定しておく部分がある。
・管理機能を有効化できるのは、サービス展開時のみ。
・ADMIN MODEを使う場合は、サービス定義ファイルに設定が必要。
・管理者権限を持たせることによるリスクも考慮
・PowerShellを使って管理する。
・管理ポータルの自動化は簡単にできる。
・ゲストOSの管理は既定でできない。
・Windows Azure Connect経由でPowerShellを実行することになる。
各種ログに関する考慮・ローカルストレージに格納されているので、診断モニタを有効にして、ストレージに転送すること。
・そうしておけば設定変更は、PowerShellで可能。
・ただし、ストレージの課金状況に注意。
・診断ログは、AzureのMMCコンソールのいろいろな機能によって、効率的に入手することができる。
・診断ログのキャッシュ容量で、ログあふれ、過大な課金についてベストプラクティスを見つけることが必要。
コストへの考慮・使用したリソースは、必ず課金される。
・作業データは置かないこと。
・不必要なインスタンスは削除する。
・データ転送は、局所化する。
・SQL Azureのデータベースは最低限のもので契約。
開発者との連携・アーキテクチャの設計
・個人情報を保持しないアーキテクチャにするよう要請
・永続的ストレージは、使っただけ課金されることを考慮して設計
・監視ポイントは、診断モニタで回収できるように調整し、ログ等の回収に万全を期すこと
・パッケージに埋め込んでもらう設定
・公開されるガイドを見ておく
IT Proは、コアとなる知識を生かしつつ、開発者などとコミュニケーションを密にすることが必要。
第3部 Tech Edアップデートと絶対にお勧めできないVMロールの活用法
Tech Edアップデート
Windows Azureの機能アップが今夏にある。
Windows Azure Connectロードマップ
・CTP Refreshに伴い英語以外のOSもサポートされる。
VMロールを利用する理由
・インストールが長い(概ね5分以上)
・手動インストールや設定が必要
・インストール/設定が必要なもの
SQL Server、SharePoint Server、Exchange Serverの利用はお勧めできない。
・システムドライブのデータが永続的でないため、運用環境には向かない。
・Web/Workerロールとシステムドライブの構成が異なる(CおよびDドライブ)。Dドライブはリイメージされないはず。
・Blobをドライブにマウントする感じで、データの永続化は可能。パフォーマンス劣化あり。
・マルチインスタンスでは、データの同期が課題となる。
・マルチインスタンスでは、ページBlobへ同時に書き込めない。
・sysprepの問題もある。
・ライセンスの問題
・VMロールでは、リモートデスクトップサービス、RMSの利用が認められない。
・Microsoft Online Serviceの許諾ドキュメントに明記!
・SDKは、インストールできない。デバック機能がAzureのAgent?と競合する。
"Web/Workerロールと特権の昇格でできないか"を検討
VMロールで使うアプリケーションのライセンスについて確認しておくことが重要。
VMロールで日本語版のアップロードが可能になっている(正式サポートではないが)。
→Azureのサポートも日本語で行われているので、可能ならフィードバックをお願いしたいとのこと。